岐阜県高山市で行われる有名な祭りの、高山祭り(たかやままつり)!今年の秋も、10月9日、10日に盛大に開催されます。
「高山祭の屋台行事」はユネスコ無形文化遺産に登録され、「日本三大美祭」の一つとなっています。そのお祭りの見どころである屋台の魅力、歴史、アクセス方法などご紹介していきます。
「高山祭り」とは
高山祭りとは、岐阜県高山市で毎年4月と10月に行われる有名なお祭りです。
春の「山王祭」と秋の「八幡祭」を総称したのが「高山祭り」といいます。
春と秋の祭りの違いは、のちほどご紹介致しますが、今回は秋の高山祭り「八幡祭」をメインにお伝えいたします。
この高山祭りは、屋台行事が有名で豪華絢爛な11台の屋台(山車)が揃って並ぶ「屋台曳き揃え」や、「引き廻し」が見どころです!!
屋台は重要有形民俗文化財に指定されており、高山祭りの屋台行事は、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。そして祇園祭・秩父夜祭に並ぶ「日本三大美祭」の一つとして数えられ、日本が誇るお祭りとなっています。
また、布袋台(ほていたい)の屋台では、からくりの奉納が行われます。こちらの山車からくりは、神様が出現する様子を、まるでからくり人形に命が吹き込んだように、操作し表現したもので、多くの観客を惹きつけます。こちらは神事として奉納されるものです。
秋の八幡祭の屋台では、布袋台(ほていたい)が唯一からくり奉納をする屋台となっていますので、注目してご覧ください。
日程 高山祭り「八幡祭」
高山祭 「八幡祭」 | |
日程 | 2025年10月9日(木)、10月10日(金) |
場所 | 櫻山八幡宮周辺 |
MAP | |
主催者 | 櫻山八幡宮 |
問合せ | 0577-32-3333 |
9日、10日 スケジュール
行事 | 場所 | 9日(木)時間 | 10日(金)時間 |
屋台曳き揃え | 櫻山八幡宮表参道‣境内 | 9:00~17:00頃 | 9:00~16:00頃 |
からくり奉納 | 櫻山八幡宮境内 | 12:00~12:20頃 | 11:00~11:20頃 |
御神幸(ごしんこう) | 祭り区域各所※MAP参照 | 13:20~15:30頃 | 8:30~12:00頃 13:30~16:00頃 |
屋台曳き廻し | 祭り区域各所※MAP参照 | 13:30~16:00頃 | ー |
からくり奉納 | 櫻山八幡宮境内 | 14:00~14:20頃 | 13:00~13:20 |
宵祭 | 大新町〜下二之町・下三之町~安川通り~下一之町 | 18:15~21:00頃 | ー |
《MAPで確認!!》
※「屋台曳き廻し」と「宵祭」は9日のみ執り行われます。
10日は、「屋台の曳き揃え」「からくり奉納」と午前・午後の「御神幸」が予定されています。
春の「山王祭」との違い
祭り名 | 春 「山王祭(さんのうまつり)」 | 秋 「八幡祭(はちまんまつり)」 |
日程 | 2025年4月14(月)・15日(火) | 2025年10月9日(木)・10日(金) |
氏神様 | 日枝神社(ひえじんじゃ) | 櫻山八幡宮(さくらやまはちまんぐう) |
屋台の数 | 12台 | 11台 |
からくりを行う屋台 | 3台 三番叟・龍神台・石橋台 | 1台 布袋台 |
特徴 | 春の桜や新緑の季節にみる屋台は、一段と華やかに、豪華に浮かびあがります。 | 秋は紅葉の季節、飛騨高山の秋の風情を感じつつ、また宵祭では屋台に提灯が灯り情緒あふれる雰囲気を楽しめます。 |
屋台について
高山祭り「八幡祭」の屋台は全部で11台。残念ながら、「行神台(ぎょうじんたい)」は修理中の為、今年はお目見えしません。今年の屋台は10台となります。
それぞれの屋台には特徴があり、それぞれとても豪華ですばらしい屋台です。
金の鳳凰が乗っていたり、四方豪華な最高級の織物の綴錦で纏われている屋台、獅子や牡丹の彫刻が見事な屋台まで、表参道に並ぶ「屋台曳き揃え」では身近でご覧いただくことができます。
https://t.co/ag5vbHwnhJ
岐阜県高山市で「秋の高山祭」(八幡祭)が開幕。参道には祭り屋台が集結し、「布袋台(ほていたい)」の上で演じられる「からくり奉納」に大きな拍手が起こりました。祭りの様子を写真特集でhttps://t.co/2KEAKLNB07 pic.twitter.com/6KB92UOO59— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) October 9, 2016
※からくり奉納を行う、布袋台(ほていたい)は「屋台曳き揃え」では並びません。櫻山八幡宮の境内でご覧いただくことができます。
神楽台(かぐらたい)
布袋台(ほていたい)
金鳳台(きんぽうたい)
大八台(だいはちたい)
鳩峯車(きゅうほうしゃ)
神馬台(じんまたい)
仙人台(せんにんたい)
行神台(ぎょうじんたい)
宝珠台(ほうじゅたい)
豊明台(ほうめいたい)
鳳凰台(ほうおうたい)
高山祭屋台会館について
高山祭屋台会館は櫻山八幡宮の境内にあります。秋の「八幡祭」で登場する11台の屋台をこちらでは年に3回(3月、7月、11月)に分けて入れ替えて展示してあります。
神輿は常に展示してあるので、いつでもご覧になれます。
◇高山祭屋台会館場所◇
住所:岐阜県高山市桜町178
MAP:
からくり奉納
「八幡祭」のからくり奉納は、唯一の布袋台(ほていたい)の一台です。
屋台でのからくり人形は、神様が出現する様子を表したものです。神事として、披露されます。
9人の操り手が36本の綱を操り、人形の動きをつくりだします。それは、人形に命が吹き込まれたような動きで、操り手の綾方(あやかた)の修練された巧な技で、観客を魅了します。
布袋台のからくりは、布袋様と2体の唐子(からこ)人形が主役です。3本の棒にぶら下がり、回転しながら渡っていく様子は、人形が独自で動いているかのように見せる技。そして、布袋様の肩や手に飛び移るアクロバティックな動きも披露。この離れ技が成功すると、観客からの拍手も!
カメラを構える人も多く、からくりを観たさに人が集中します。見どころの一つですので、是非ご覧ください。両日2回ずつの披露されます。
歴史
祭りの起源は江戸時代に遡ります。当時は領主の神事として、五穀豊穣を祈願するものでした。当初は質素な屋台だったのが、時代と共にそれぞれの屋台組が他の屋台に負けまいと進化させていき、現代の形態と構造を造り上げ、豪華絢爛な屋台が出来上がりました。
歴史と、伝統があるお祭りで、未来に繋げる為に大切にされているお祭りです。
春と秋に開催され、四季を感じながらご覧いただき、風景に溶け込む豪華絢爛な屋台は一際綺麗に浮かび上がります。シャッターチャンスは沢山あると思いますよ!
是非、楽しんでご覧ください。
アクセス
JR
JR高山本線 「高山駅」下車 祭り会場まで徒歩約24分
車
長野道松本ICから国道158号経由90km2時間
駐車場
- 臨時駐車場(匠ヶ丘) 無料
10月9日(木)9:00~21:00 、10日(金)9:00~16:00 - 臨時駐車場(旧高山警察署跡) 普通車 1,000円
市営駐車場の混雑状況により開設されます。 - 市営駐車場(空町、えび坂、神明、かじ橋、花岡、広小路、天満、不動橋、高山駅西の9か所)
(昼)30分ごと150円、(夜)1時間ごと50円
シャトルバス
区間 : 臨時駐車場(匠ヶ丘)⇔高山市民文化会館
高山市民文化会館から会場区域まで徒歩で移動となります。約20分
※櫻山八幡宮までの距離を示しています。
料金 | 無料 |
乗車時間 | 15分~20分 |
運行間隔 | 20分~30分 |
運行時間 |
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こちらより↓駐車場の空き情報も確認できます。
まとめ
高山祭り「八幡祭」についてご紹介いたしました。
来場者数が2023年は11万2000人、2024年は18万2000人という沢山の人が会場を訪れました。前年に比べ7万人も増加!!注目を集めるお祭りですね。
今年は20万人を超えるかもしれません!
混雑を予想されるので、事前の計画と時間にゆとりをもって移動をおすすめします。
歩きやすい靴を履いて、存分に屋台を観て回ってください。
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