山あげ祭は、栃木県那須烏山市で460年以上の伝統があり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、日本でもめずらしい「町が劇場になる祭り」です。しっかりと継承されてきた証、巨大な舞台を人の手だけで組み上げる技や、屋外で歌舞伎の演目を上演する迫力は、一度見ると忘れられないほどです。
この記事では、2026年の開催日程、歴史、屋台(露店)、アクセス、駐車場、交通規制などの基本情報に加え、祭りの魅力や見どころと、混雑を避けるコツまで紹介しているので、山あげ祭を安心して楽しむためのガイドとしてお役立ててください。
山あげ祭とは?|日本で唯一の“町が劇場になる祭り”
山あげ祭の特徴(野外歌舞伎・巨大舞台)
鳥山和紙を使用して作られた「山」と舞台が、移動しながら各所で組み上げられ、野外で歌舞伎舞踊が公演されます。
見どころは、和紙を幾重にも貼られてつくられた「山」と「野外歌舞伎演舞」!
観覧者は、目をキラキラさせて食い入るように見ているのが印象的です。
「山」を人力であげることから「山あげ」という名前がついたそうです。
ところどころで見せてくれるパフォーマンスも、見どころの一つ!
演者さんの中には、かわいい子供達もいます。素晴らしい演舞を披露してくれますよ。

町中のところどころに、巨大舞台が出現し、素晴らしい歌舞伎演舞を楽しむことができます。巨大な山がバックに組み上げられ、その巨大舞台も迫力満点!そして、組み上げから、舞台操作まで全てが人力で行われているということが継承されてきた技。裏で、山を持ち上げる男衆達にも注目してほしいです。
どんな雰囲気の祭り?初心者でも楽しめる理由
山あげ祭の雰囲気をひと言で表すなら、「町全体が舞台になり、ゆっくり流れる時間の中で伝統が息づく祭り」です。 観客は、椅子に座って(桟敷席)団扇を扇ぎながらゆっくり観覧するといった雰囲気です。もちろん立ち見の方もいます。舞台の準備から演者の動き、観客の視線がひとつの流れとなり、自然に惹きこまれる感覚です。10mほどある高い山が立った時には歓声と拍手が沸き起こります。
こちら、昨日の公演で当番町の仲町若衆さんたちが大山を上げるところです🙌高さ10メートルを超す大山を上げる様子は迫力があり、山あげ祭の見どころの一つです✨👀山が無事上がったらぜひ拍手をお願いします👏😊皆様のお越しお待ちしております‼️#山あげ祭 #那須烏山市 #栃木県 #ハリカ山 #野外歌舞伎 https://t.co/eM3PTgACGJ pic.twitter.com/n6BSby3DmF
— 一般社団法人 那須烏山市観光協会 (@machinakakankou) July 27, 2024
巨大な舞台を組み上げる様子は、見ているだけでワクワクします。観客との距離が近いので、初めて訪れる人でも自然と祭りの世界に入り込めます。
山あげ祭2026の日程・スケジュール
山あげ祭2026 日程と基本情報(一目でわかる)
| 山あげ祭 2026 | |
| 日程 | 2026年7月24日(金)~7月26日(日) 3日間 |
| 場所 | 栃木県那須鳥山市 鳥山市街地 |
| MAP |
※「山あげ会館」を表示した地図になっています。 |
| 概要 | 町の通りに巨大な舞台を組み上げて野外歌舞伎を上演する、移動式野外劇が有名。八雲神社の例祭・渡御祭なども行われる。 |
| 屋台(露店)有無 | 有り 数十店舗規模 |
| 来場者数(例年) | 約6万5千人 |
| 駐車場有無 | 有り |
| 主催者 | 山あげ祭実行委員会(および烏山山あげ保存会、那須烏山市など) |
| 問い合わせ | 0287-83-1115 山あげ祭実行委員会(那須烏山市商工観光課) |
山あげ祭2026 日程詳細と時間|3日間の流れ
用語の説明
■輪番制(りんばんせい)・・・6つの町内(泉町・鍛冶町・日野町・元田町・金井町・仲町)が毎年交代で当番長を担当します。
■当番長(とうばんちょう)・・・その年に、中心になって祭りを仕切る町です。
■天皇建(てんのうだて)・・・神輿が御仮屋に到着したら、神様に最初に披露する山あげです。
■訪問(ほうもん)・・・当番長が他の町内を訪れて歌舞伎舞踊を披露することです。
■笠抜(かさぬき)・・・その年で最後に披露される山あげです。
2026年の当番町は、鍛冶町(かじまち)です。
これを理解したうえで、スケジュールをご覧ください。
| 7月24日(金) | |||
| 摘要 | 時間 | 芸題 | 開演場所 |
| 天王建(てんのうだて) | 9:30~ | 戻橋 | 十文字 御仮殿前 |
| 訪問 | 14:30~ | 戻橋 | 泉町 青木商会前 |
| 訪問 | 18:00~ | 戻橋 | 日野町 会所前 |
| 21:00~ | 将門 | 鍛冶町 美与志堂前 | |
| 7月25日(土) | |||
| 摘要 | 時間 | 芸題 | 開演場所 |
| 子供歌舞伎舞踊 | 10:00~ | 将門 | 金井町 鳥章館(室内) |
| 訪問 | 14:30~ | 戻橋 | 仲町 会所前 |
| 訪問 | 17:30~ | 戻橋 | 元田町 会所前 |
| 記念撮影 | 20:30~ | 将門 | 鍛冶町 和紙会館前 |
| 7月26日(日) | |||
| 摘要 | 時間 | 芸題 | 開演場所 |
| 訪問 | 10:20~ | 戻橋 | 金井町 JR鳥山駅前 |
| 特別公演 | 14:00~ | 戻橋 | 金井町 山あげ会館前 |
| 20:00~ | 戻橋 | 鍛冶町 サトウムセン前 | |
| 笠抜 | 22:00~ | 関の扉 老松 |
鍛冶町 サトウムセン前 |
スケジュールの注意点
- 雨天時は開演場所が変わります。
- 桟敷席は開演場所によって、有るところと無いところがあります。
※どちらとも、詳細は公式ホームページより確認ください。
混雑ピークになる時間帯
| 時間帯 | 混雑状況 | 理由 |
| 午前中 | 比較的ゆっくり | 1日の中では、比較的ゆっくり観覧できる時間帯 |
| 12:00~15:00 | やや混雑 | 昼の演目が始まる前後に少し混む |
| 15:00~17:00 | 混雑 | 屋台(露店)の賑わいが最高潮 |
| 17:00~20:00 | かなり混雑 | 立ち見の人が増えてきて、屋台(露店)も賑わう。密度が高くなる。夜の演舞を観よう観客も多く集まる。 |

昼の山あげの雰囲気とは違って、夜の山あげは表情が変わります。暗くなり、ライトに照らされた舞台と歌舞伎演舞は暗い中でゆっくりと浮かびあがり、物語に引き込まれる雰囲気を創り出します。昼間よりも集中してみれるでしょう。静かで美しい時間が流れます。
山あげ祭の歴史|460年以上続く伝統行事
八雲神社の祭礼として始まった由来
山あげ祭の始まりは、八雲神社の祭礼として行われた「神様への奉納」が原点です。1560年頃(室町時代)に、疫病防除、五穀豊穣、天下泰平と祈願し牛頭天王を鳥山に迎えて祀ったとあります。
その祭礼で、奉納余興として相撲や神楽獅子が奉納されていましたが、江戸時代には江戸歌舞伎が勢いがよく栄えたために、形を変えて現代の野外歌舞伎舞踊になったようです。
昔の人々は、神様に感謝を伝えるために、町の通りで芝居小屋を組み立て、舞台を奉納したそうです。それが現在の「山あげ」の形につながっています。
舞台を“人の手だけで組み上げる”技術の継承
山あげの舞台は、全て人の手だけで組み上げられています。当番町には祭典組織があり、リーダーの木頭を筆頭に、若衆達は各部署に振り分けられます。各部署では主任が取り仕切り若衆をまとめます。それぞれに役割があり、手際よく力を合わせて1人1人が役目を果たします。

若衆達は、年々経験を積んで重要な役目を担う立場に立つことを目指し祭りに挑むのでしょうね。おじいちゃん、お父さんと代々祭りに携わり、それをみて誇らしいものだと目標にしている人も多いようです。
地域の方達と山あげとの関わりが根強い!そういう印象を持ちました。
なぜ「日本で唯一」と言われるのか
山あげ祭が「日本で唯一」と言われる理由は、町の通りに巨大な舞台を組み上げて、移動しながら野外で歌舞伎を上演するという祭りが他に存在しないからでしょう。
屋台(露店)の楽しみ方

露店の場所(例年の情報を参考)
舞台が組まれる通りの周辺に露店が並ぶようです。
屋台(露店)と観覧エリアが連動している可能性大!
山あげ会館付近の市街地通り沿いにも多くの露店が並びます。
名物グルメ・地元の味
舞台の迫力を味わいながら、ふらっと立ち寄れる屋台のにぎわいは祭りの楽しみのひとつですよね。那須鳥山ならではの地元グルメ、あります!!
| 鮎の塩焼き | 那珂川の恵みを感じられる一品 |
| けんちん汁・けんちんそば | 人が多く集まる行事で、食べる習慣が地域に根付いているそうです。地元の太打ち麺の田舎蕎麦を、けんちん汁につけて食べる文化もあります。
屋台(露店)では、出店する時もありますが、出店しないときもあるようです。どうしても食べたい方は、地元で人気の「もり食堂」が有名らしいので行ってみてください。 |
| なすから焼きそば (那須烏山の焼きそば) |
地域ブランドで、那須烏山(なすからすやま)生まれた愛称です。 極太麺で、コシが強いのが特徴です。 |
| なすからコロッケ | コロッケといえば、カレー味が地域で根強いそうです。 秘密のケンミンSHOWで紹介されてそう。(笑) |
子ども向け屋台
《 例 》
- 射的・輪投げ・ヨーヨー釣り
夏祭りの定番。 - レインボーアイス・かき氷・チョコバナナ・わたあめ
暑い時期の山あげ祭では特に人気のようです。レインボーアイスは必ずといってよいほど出店しているようです。
とても人気とのことですので、是非、食べてみてください♡ - ポテト・からあげなどの軽食
食べやすく、食べ歩きできる。家族でシェアしやすいのも魅力。
屋台がもっともにぎわう時間帯
屋台がいちばん賑わうのは、2日目・3日目の昼〜夜の舞台公演が始まるまでです。 舞台の上演が進むにつれて人が集まり、通り全体が徐々に華やぐ時間帯になります。食べ物の香りがあちこちから漂い、人がどんどん増えていくイメージです。子供さんを連れていると、明るい時間帯に露店を楽しむファミリーも多いと予想されます。
夕方からは、山あげ・歌舞伎舞踊の公演が始まるまでの時間は、屋台(露店)出店者も出番だと言わんばかりに大忙し!て感じです。
1日目は平日なので同時間帯でも、少し落ち着いて屋台を楽しむことができると思いますよ。
座って食べられる場所ある?(例年を参考)
広い飲食スペースは用意されてなさそうですが、ベンチや、少し腰かけて食べれるような場所は点在するようです。
子供さん連れの方は、ゆっくり屋台を見れる時間帯に利用するか、食べやすい物を購入すると安心でしょう。
アクセスと駐車場情報
公共交通でのアクセス(最寄り駅・バス)
最寄り駅はJR烏山線「烏山駅」です。
会場まで、徒歩約5分~30分の範囲
山あげ会館までは、徒歩約6分です。目安として参考にしてください。
臨時駐車場の場所と台数の目安
| 開設場所 ※主要台数多い順 | 開設日 | 収容台数 |
| 烏山小学校校庭 | 25日(土)・26日(日) | 600台 |
| 中央公園 ※ナビでは「烏山公民館」で検索 |
24日(金)・25日(土)・26日(日) | 250台 |
| 市役所職員駐車場 | 24日(金)18:00~・25日(土)・26日(日) | 150台 |
| 愛宕台運動場 | 25日(土)・26日(日) | 150台 |
| JA鳥山支店 | 24日(金)18:00~・25日(土)・26日(日) | 80台 |
シャトルバスの運行情報(もっとも便利)
那須烏山市立烏山小学校 ⇔ 栃木銀行烏山支店
運行時間:10時~22時 ※最終便21時50(栃木銀行発)
■10時~14時59分まで 30分間隔(どちらの発着所とも)
■15時~22時まで 20分間隔(どちらの発着所とも)
交通規制の範囲と注意点
規制エリアの特徴(町が舞台になるため広範囲)
広い範囲で時間帯ごとに規制区間が変わるのが特徴です。町全体が舞台になるため、公演演に合わせて規制区間が変わります。
目的地に向かうには、交通規制の時間帯と区間の確認が必要です。
どこに向かうにしても、混乱することが無いよう、事前確認を行ってください。
注意!!暑さ対策 必須
暑さが増す時期に、開催されます。
暑さ対策を十分にしましょう。
《おすすめの暑さ対策》
①冷たい飲み物持参する(凍ったもの)
②日傘・帽子 必須
③うちわ・ハンディ扇風機・冷感タオルを持参する
④塩分タブレットを持ち歩く
⑤休憩場所の確認と、涼しい場所で休憩を入れる。
まとめ|山あげ祭は“めずらしさ”と迫力がそろう特別な祭り
山あげ祭は、町全体が舞台となり、迫力ある山あげや、烏山市でしか見られない唯一の移動式の野外歌舞伎舞踊が見どころです。ここでしか味わえない体験になります。
外国からの、観光客も増えているようです。
ユネスコ無形文化遺産と国指定重要無形民俗文化財「烏山の山あげ行事」に登録されていて400年以上も続く伝統ある素晴らしいお祭りであることがわかります。
日本の誇りです。特に外国の方で、これから日本へ旅行を計画している方、祭りに興味があってこの記事を読んでくれた方に向けて伝えたい!日本の良さが全て詰まっています!
地元の方達が支える祭ですので、観光客の方達もやさしく迎えてくれると思います。
是非、一度行ってみてください♡


コメント